とうつきの備忘録

地味OLの備忘録。ゆるミニマリストな暮らしと、ものづくりと節約。

ヌメ革、水濡れへの対応

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イルビゾンテ小物たちの危機一髪。でもなんとかなるもんだ。

ヌメ革は水に弱い、らしい

私はイルビゾンテのヌメ革製品を愛用しています。

ヌメ革は染めなどの加工を行っていないため、比較的デリケートな革です。特に水濡れに弱く、跡になってしまうことも……。

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これは二つ折り財布の水濡れ跡です。中央付近に、線対称な楕円形の跡。水滴がついたまま財布を閉じちゃったんだろうな〜という跡です。忘れもしない、伊勢神宮で手水舎でつけました。

以来、水分には気を付けて過ごしてきましたが、ここ最近2回も濡らしてしまいました。

 

1回目:雨天時にリュックから染みた

水濡れの原因

今年9月に京都旅行へ行きました。1日目は生憎の天気……と濁すことすら躊躇うほどの豪雨に遭いました。ゲリラ豪雨かな??

豪雨→曇り→豪雨……を繰り返すなか、買い物のため財布を取り出してびっくり。

財布の下部がまだら模様になってる〜!財布上部の影は元々あったので良いのですが、下の方の歪んだ10円玉サイズの色濃い模様が……。

こちらの写真の方がわかりやすいでしょうか。手に近い場所で歪んだ楕円形に色が濃くなっています。触るとしっとりしています。

ずっとリュックに入れていたため、直接雨に当たった訳ではありません。おそらく、豪雨でじっとりと濡れたリュックから浸水したのでしょう。

処置

自宅から遠く離れた京都の地、これから金閣寺に行くタイミングで手の施しようがありません。結局なんの処置もできないまま出発しました。リュックの中でも内側のポケットに入れたくらい。

しかし、なんということでしょう。

結果

ほぼ見えない!!

翌日には跡形もなく、周囲とほぼ同じ色、同じ手触りに落ち着きました。すごい……。

このヌメ革財布は使い始めてから7年経ちます。色は飴色に、手触りはつやつやになりました。思うに、ここまでエイジングしたから馴染んでくれたのかな…と思います。ある程度のキズ、汚れは受け止める力ができたようです。

まとめ

ある程度エイジングしたヌメ革は、多少の水濡れなら耐えてくれるかも。

 

2回目:水筒から水滴がこぼれ落ちた

水濡れの原因

9月にイルビゾンテのヌメ革ショルダーバッグを購入しました。荷物の少ない休日、このバッグに財布やハンドタオル、容量300mlの小さめ水筒などを入れて外出。

少し喉が渇いたなと水筒を取り出して水を飲み、ほっと一息ついた時に気付きました。水筒から水が垂れて、バッグに2滴ほど零れ落ちてる!!

慌てていたので写真はありません。乾いたレンガに雨粒が数滴落ちて濡れたように、水に濡れた部分だけ明らかに色が変わっていました。薄いベージュ色のバッグの、それもロゴ付近に2滴ほどの水が落ちて滴った跡が残っています。

処置

ギャー!と思って、まずは乾いたハンドタオルで叩きます。できるだけ水分を取り除こうと奮闘しました。しかし、水濡れによる色の濃さは一向に改善されず……。

そんな時、ふと「水滴が落ちた場合は周囲との境目が目立つので、周りを軽く濡らしてぼやかすといい」という、いつか読んだ気がする知識が浮かびました。正しいかもわかりませんが、水筒の水でハンドタオルの一部を湿らせて、それでバッグの水滴を叩きました。びちゃっと濡らすのではなく、あくまで濡れたタオルが表面を湿らす程度を意識。

上記を繰り返して「直径5㎝程の範囲を湿らせて、ぼんやりと色が濃い状態」を作りました。出先なので、バッグを肩にかけてそのまま用事をこなしました。

結果

やった!そんなに目立たない!!!

どこが水濡れ箇所かわかりますでしょうか。

ここです。言われてみると、周囲と比べて色がほんの少し濃いですよね。アングルを変えても同じ箇所が色濃く、光の加減ではないことがわかります。

……でも、全然目立ちません。すごい。上手くやれば、ここまで誤魔化せるんだ……。

まとめ

後から調べたところ、水滴がついた箇所だけ目立って色濃くなるシミは「ウォータースポット」と呼ばれるそうです。やはり、濡らしたタオルで周囲をぼやかす処置は間違っていなかったようでした。

もし完全にシミになってしまった場合は、柔らかい布に水分を含ませ、しっかりとかたく絞ってください。そしてシミの上ではなく、周りをぼかすようにとんとんと布を充てていきます。シミに近い境界の部分はしっかりと、外側に向かってだんだん薄く湿らせます。ある程度湿らせると、シミが大きく広がったように見えると思いますので、1日程度陰干しを。するとシミはほとんど目立たなくなります。

本革を濡らしてしまった!そんなときの対処法 - SANKYO BLOG

良かった~! 財布を買った時にでも、水濡れした際の対処方法を調べて覚えていたのでしょう。役立ちました。

 

おわりに

水に弱いと言われるヌメ革ですが、濡れた瞬間ゲームオーバー……では無いようです。ある程度エイジングが進んでいれば、じんわりと染みた水濡れは自然と目立たなくなりました。また、買ったばかりのヌメ革でも、水滴がついてからすぐに周囲をぼやかせば、思ったほど目立たない状態になりました。

また、実はバッグは「防水スプレーを掛けなきゃ……」と思いつつ先延ばしにしていた矢先に起きた水濡れでした。帰宅後、慌てて防水スプレーを掛けましたとも……。

雨の日は持ち歩かない、万一のために防水スプレーを掛けると言った予防策と、とっさの時どうするか?の知識を持っておくこと。この2つが大切なのかもしれません。

ひとまず今回はどうにかなったので、今後も大切に使っていきたいです。