一般NISA2019年購入分の出口戦略!
2024年1月に新NISA開始、一般NISAをどうする?
2024年1月から新NISAが始まります。年間非課税投資枠が拡大したり、非課税保有期間が無制限になったりと、現行制度よりも良くなる点が盛り沢山。いま一般NISA口座を持っている私も大変喜ばしいのですが……一方で頭を悩ませる問題もでてきました。現行の一般NISAで保有する銘柄をどうするか、です。
今回の記事は、私の保有銘柄を売却するか保有継続するかを考える独り言です。メモの目的は、自分が1年後同じ作業をする時の参考にするため。あとは、同じように一般NISAの進退に悩む人に「へぇ~」程度の参考になればと思うためです。あくまで「へぇ~」程度であり、この記事通りにして損が出ても責任は負えませんが。
当ブログの読者の方へ。一般NISA未利用の方にわかるようには書けなかったので、興味なさそうであれば適宜読み飛ばすなどして下さい!知らぬ制度の話は面白くないと思うので…!
一般NISAは非課税期間5年(新NISA登場でロールオーバー×)
一般NISAは非課税期間が5年でした。株や投信を買ってから5年間は非課税(お得)になるものの、これを超えると課税対象(普通)に変わるよ、という決まりです。2019年中に買った株や投信は、5年後の2023年12月を最後に非課税(お得)から課税(普通)に変わってしまいます。
ただこれ、これまでは追加で5年延長できまして。最大10年間非課税(お得)だったのでした。現に2018年購入分は……2027年12月末までかな?非課税となっています。
しかし、この度新NISAが始まるため延長制度はなくなってしまいました。今まで何も考えずに延長していたのが、各銘柄の進退を考える必要が出てきました。進退とは、①非課税(お得)のうちに売却してしまうか、②課税(普通)に変わってしまうのを見守るかです。 ※もう終わってしまう制度なのでざっくり記載。
【まとめ】一般NISAで2019年に購入した株式・投資信託を、①売却するか②持ち続けるかを、2023年12月末までに考える必要あり。
- ①売却する……非課税期間の2023年12月末までに売却。メリットは株価が上がっていた場合に売却益が非課税。デメリットは株価が下がっていたら残念、株主優待で「保有期間○年以上」みたいな条件があると期間リセットの可能性あり。
- ②持ち続ける……2023年12月末までには売却せず持ち続ける。特段手続きは不要、12月末の株価で取得したと見なされる。メリットデメリットは大体↑の裏返し。
私の2019年取得の一般NISAの進退
ここから実際の銘柄名を出していきます。
証券会社のNISA口座で、取得日を2019年にしたときの株式はこんな感じ。金額(現在値)は10/20時点の情報のハズ……auカブドットコム証券のスクリーンショットです。
5年経って株価が上がったものもあれば、下がったものもありますね。株なんてこんなものでしょう。では、それぞれどうするかを考えます。
タビオ
- 総保有数:200株(うち100株が2019年購入)
- 株主優待:100株を1年以上保有で1000円分、3年以上保有で1500円分のお買い物券がもらえる
- 株価評価損益:+5,600円
2019年取得分を売却しても残り100株あるので、引き続き株主優待は貰える。評価損益もプラスなので売却し、2024年以降株価が下がったタイミングで新NISAにて買い直した方が良さそう。 →即売却。
フエルト
- 総保有数:300株(うち100株が2019年購入)
- 株主優待:300株を1年以上保有で1000円分、3年以上保有で2000円分のクオカードが貰える。100株でも300円/600円のクオカードが貰える。
- 株価評価損益:△3,800円
株主優待のために300株を維持したい。売却するなら①2023年一般NISA枠で100株買ってから100株売る、②権利確定日は3月末なので今100株売って2024年1月~3月の間に100株買う……あたりになるが面倒。評価損益がマイナスで非課税効果も得られないためいったん何もせず課税口座に移るのを待つ。2024年以降新NISAで100株買ったら課税口座から売る。
セブン銀行
- 総保有数:500株
- 株主優待:なし
- 株価評価損益:△13,100円
迷うな~~~~。評価損益は△13,100円だけど、これまでに配当金として21,500円受け取っている。差し引きすればプラスだから、別に売却でもいい。正直面倒なので売ってしまいたい反面、フエルトが課税口座移行確定なので移行銘柄が増えてもまぁいいか……。 →とりあえず継続保有。万一プラ転したら即売却。
みずほフィナンシャルグループ
- 総保有数:100株
- 株主優待:なし
- 株価評価損益:(30株で)+25,025円
売却しよう(即決)。株式併合前に買った単元株未満の30株分だけ非課税期間終了という面倒なパターン。30株だけ課税口座に行った場合、100株まとめて売却できるのか…とか考え出すと大変で、かつ今100株単位で見ても評価損益プラス。 →売却。
(上表以外)投資信託各種
上の表にはありませんが、この他に投資信託も保有しています。2019年は証券口座を開いて間もなくテンションが上がっていたのか、結構買っていました。これもプラスマイナスありましたが、すべて売却することにしました。理由は、株主優待の保有期間といった条件もなく、累投型で端数がでる買い方をしているため、一部だけ課税口座に移るのは面倒だな!と思ったため。みずほフィナンシャルグループに近い考え方ですね。
おわりに
善は急げ、面倒事はとっとと済ませを合言葉に、売却を決めた銘柄を売り払ってきました。
真ん中の数字が赤色になっているのが実現損益(儲け)です。こんなに上がった!?と思ったら、2019年って日経平均株価が2万円~2万3千円くらいだったんですね。2023年10月時点の日経平均株価は3万円ですから、平均的にはこれくらい上がるのかもしれません。あと大幅マイナスな銘柄(セブン銀行とか)は含み損のままなので。
一番右側の非課税額が、NISA口座でお得だった分です。本来はこの金額を税金で持って行かれたところ、NISA口座だから支払わずに済んだわけです。合わせて4万円は大きいぞ…!今回進退を考えるのは手間でしたが、4万円トクしたならやっぱりNISA口座をやっていてよかった。
2020年以降の取得銘柄もざっと見ましたが、あまり保有数と金額は大きくありませんでした。株価が安く、株式投資を始めたばかりの2019年取得分が多かったようです。
来年以降はこの記事の考え方を元に、売却するか持ち続けるかを検討していきたいと思います。2023年取得分の期限は…2028年12月ですか?先の長い話ではありますが、随時頑張っていきたいと思います。