とうつきの備忘録

地味OLの備忘録。ゆるミニマリストな暮らしと、ものづくりと節約。

はてなブログで記事の有料販売が可能に

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なったそうですよ。この件がテーマのはてなブログ公式Twitterスペース(2023年6月30日)への感想も含めた所感です!

今回ははてなブログの有料記事販売に関して、私なりのまとめと感想を書きました。初視聴した公式Twitterスペースの感想を書くか~と軽い気持ちでパソコンを開いたら、なんと5500字超えの長文に。なんてこった。

有料記事販売なんて考えたこともない人間が、同じような人に向けてざっくり雑に書きました。Twitterスペースの目安時間も記載したので、興味ありそうなところだけご覧ください~。

はてなブログで記事の有料販売が可能に

2023年6月28日、はてなブログで有料記事の販売ができるようになったそうです。

hatenablog.com

詳細はリンク先の公式説明に任せますが、ようは「codoc(コードク)」という外部のWEBコンテンツ販売会社と提携して、①記事ごとの単体販売②サブスクリプション販売が簡単にできるようになったとのこと。①は文章の途中で「この続きは有料です(○○円で購入)」なんて書かれているやつですね。②はブログ全体または特定の記事群について、毎月一定の額を払えば読めますってやつです。ファンクラブ会員だけが読めるブログみたいな感じでしょうか、多分。

これまでもcodocの機能ははてなブログ上で使えたようですが、タグを作って貼り付けるなど色々面倒だった模様。それがTwitter連携などと同様に、codocアカウントを連携すれば簡単に設定できるんですって。

 

有料記事販売への第一印象

初めて有料記事について聞いたときの印象は「お金儲けのための有料記事ばかりになったら嫌だなぁ」でした。

私がはてなブログで5年間書き続けているのは、まあ色々ありますがはてなの少しおっとりした雰囲気(?)が好きなこともありました。それが有料記事販売可能になって、「ブログでガンガン稼ぐぜ!!」って人が急増して、はてなブログ全体の雰囲気が変わってしまったら。それをはてなブログ自身も推奨していたら。……おぉん。

好きなブログが有料記事を販売したらたまに購入したい気持ちはあるんですけどね。内容は問わず、いわゆる「推しへの課金」です。ほぼ投げ銭に近い気持ちですが、投げ銭機能ははてな×codoc連携ではできない(codoc自体に投げ銭サービスはある)とのこと。何故??
そんな時、はてなブログの公式Twitterがスペースで有料記事販売について話すと知りました。

 

はてなブログのスペース

スペースが開催されたのは6月30日19時半~でした。今なら(?)録音も聞けます。

※スペースとは…Twitter上のインターネットラジオのようなものです。Twitterは文字や画像を投稿するSNSですが、スペースという機能を使えば、スペース主催者の話し声をリアルタイムで聞くことができます。ラジオと違うのは聞き手が「リスナー」としてカウントされ、スペース主催者やほかのリスナーに認識されること、主催者に依頼すればリスナー自身も話すことができる(マイク機能がオンになる)ことでしょうか。…私も参加経験はほぼないので認識相違あればすみません!

はてなブログのスペースを聞くのは2回目です。……まあ、前回聞いた日記祭の回は参加と同時にお開きになってしまったので、実質初めてといって差し支えないでしょう。

テーマは「はてなブログで有料記事販売できるようになりました☆今更?と思う人もとりあえず聴いてみて!」

以下に私が気になった点を書きました。

 

記事の有料販売機能を開発した背景(スペース16:47頃~)

最初に機能の説明があり、その後「記事の有料販売機能を開発した背景」のお話がありました。私が知らなかっただけで、他のブログサービスでは有料記事販売機能がバンバン実装されていたみたいです。有料記事販売を望む声は多々あれど、ユーザーのお金が絡む話なので、安全性を重視しての開発だったため時間が掛かったとのことでした。法律的な話はもちろん、犯罪に巻き込まれるリスクをできるだけ少なくするとか、機能だけでなくガイドライン上どうするかとか…。

また、運営さんは”はてなブログっぽさ”を大事にして実装してくれたようです。

(安全性などとともに)これまではてなブログっていうものを、こう、信じて使ってくださったユーザーさんが感じている「はてなブログってこうだよね」っていうものを裏切らずにやるっていうところと、
(はてなブログ公式Twitterスペース18:29頃~)

この話を聞けてほんと良かった。勿論私の思う”はてなっぽさ”と完全一致はしないでしょうが、ユーザーの思う”はてなっぽさ”を裏切りたくないという考えがあるのは嬉しい。全然知らない機能が備わって、はてなブログの雰囲気が突如ガラッと変わってしまったら?と心配していた人間には安心材料でした。既存ユーザーを大切にしてくれる運営って嬉しいですよね。

 

投げ銭機能が無い理由(スペース19:40頃~)

codocには「サポート」という投げ銭機能があります。

※投げ銭…チップやおひねり、寄付のようなもの。YouTubeのスパチャやnoteのクリエーターサポート機能…だと思う。その人が発信するコンテンツの出来不出来、興味の有無に関わらず、応援の意図で少額(時に高額)の金額を提供する。

ただ、今回のはてなブログ×codocの連携機能ではこの「サポート」は対象外です。何故???と気になっていたのですが、この点の説明もありました。曰く、ブログの記事を売ることフォーカスした機能に対して対応しようと進めてきたので、サポート(投げ銭)機能はいったん対象外とのこと。

……なるほど。例えば、有名アイドルがはてなでブログを開設したとして、codocで「サポート」機能を設置したら……全くブログを更新しなくても、投げ銭はわんさか届きそうです。ただ、そうではないんだと。ブログ記事というコンテンツを生み出して、それを有料化してほしいんだと。ブログ運営会社としての強い意図を感じました。納得です。

 

ただですね、投げ銭機能の方が、これまで無料でブログを執筆/閲覧してきた層にはとっつきやすいとは思うんですよね。だって、突然「お金を払った人だけが読める記事を書きましょう!」「お金を払ってブログを読みましょう!」って言われても「はい??」ってなりません?そんなつもりでブログを書いて/読んできたんじゃないのに。

それなら「いつも面白いブログを書いてくれるあの人に寄付をしてみませんか?」の方がずっとわかりやすい&やりやすいです。私にも、お金を払ってまで購読したいとは思わないけれど、いつも楽しませてくれるお礼にコーヒーを奢りたい人はたくさんいますもん。

 

その「投げ銭したいのに」の気持ちについて、はてな×codoc連携機能を使った最適解を示してくれているのが、有料記事のプロモーションとして書かれたやしおさんの記事だと思います。

yashio.hatenablog.com

詳しくはリンク先をご覧いただきたいのですが、たしかにこれはほぼ投げ銭機能。面白いことを思い付くなと思います。新しい機能を使ってみたい!と、とりあえずやってみるならこの形式が一番安心&楽な気がします。

もちろん、はてなの連携機能を使わずに「サポート」機能のタグを挿入するのも一案です。ただ、個人的にタグとかよくわからないので心配……。

 

この機能をどうやって使ってほしいのか(スペース21:40頃~)

有料記事と言われてぱっと思い付くのは、「お金を払ってでも読みたい有益な記事」。ただ、誰にでもそんな記事を書けるわけじゃありません。私も無理だと思います。

スペースでは、もっと気軽に書いてほしいとの話がありました。なるほどと思ったのは、少額で販売することで、ブログに鍵を掛けるような気持ちで使うケース。

例えば、敢えて限られた人に読んでほしい内容。”ちょっとキツイ本音を書きたい”とか”誤解や炎上を生みそうな内容だから、本当に興味があってしっかり文意を読み取ってくれそうな人にだけ読んでほしい”とか。

例えば、お金や病気の話などナイーブな内容。”住宅ローンを組んだ時の苦労やコツを同じ条件の人に向けて書きたいけど、高額なお金の話だから書きづらい”だとか”婦人科系の病気の話が書きたいけど、他の記事同様にオープンに書くのは抵抗が…”とか。きっとその情報を欲しい人にとっては、お金を払ってでも読みたい情報だろう、とのことでした。

あ~……たしかに私も、お金にかかわる記事を書くときにちょっと思います。「これ、このまま載せる?」って。まあ大体載せちゃうんですけど、少額販売で区切って本当に興味がある人だけに読んでもらうこともできるのか……。自分では思い付かなかった使い方でした。

 

……と、この辺りが私の気になった点です。その後は有料記事の促進のため、人気はてなブロガー13人に書いてもらった記事の紹介ですかね。13記事の感想を延々と聞くのはちょっとダレたかな。その後には特に追加情報もなかったですし。

 

私がこの機能を使うなら

どんなことを書くか

スペースを聞いてから、改めて「私がこの機能を使うとしたら?」を考えてみました。

……う~ん、少なくとも恒常的な利用はしないかなぁ。

文章コンテンツの販売って、結局は”人”だと思うんですよね。”その人”が書いた文章だから読みたい。

私はそもそも人としての魅力が無いため、ブログ全体をサブスク化しても読んでもらえないのは勿論、たとえ私が個人的でナイーブかつ誰かにとって有益そうな記事を書いても、検索等で辿り着いた誰かから信頼されていない”私”はお金を支払ってもらえないと思うのですよね。「この人はちゃんとした情報を書いてくれているぞ!」の信頼がない。このブログの読者さんなら信頼はしてくれるかもしれない、その議題にお金を払うほど興味が無いかもしれないけど。

そもそも無料で好き勝手書くから楽しいのであって、やはりちょっとでもお金が関わると書きづらくなる印象があります。このブログはあくまで趣味でありストレス発散なので。

 

ただ、お金の話に鍵を掛けるように使うのはやってみたいかもしれません。ふるさと納税の記事を書くたび思うんですよ。

www.tou-memo.com

これ逆算したら年収が割と細かいとこまでバレるよね……って。

まぁ、日経WOMANでも実家暮らしを勧められる300万円台ですよ。ちょっと迷いつつも、安月給だからこそ掲載しちゃってる感があります。でもこれ、今後年齢とともに昇給したら載せづらいですよね。(……したらいいな。そんな悩みを持ちたいな……)

そんなとき、この記事だけ少額販売することで鍵を掛けられたら。100円払ってでも私のふるさと納税状況を知りたい人がいたら、どうぞどうぞお読みくださいって感じです。

 

あとは、codocの使い方まとめ記事にサンプルで載せてみるとかでしょうか。はてなブログもcodocも、ブログを書く側(収益を得る側)の説明は詳しいんですけど、読む側(支払う側)の説明が少ないんですよね。ちょっと試しに…とやってみたら色々戸惑ったし何ならミスった。購入者がいてこそ有料販売が成り立つのに、そこが手厚くないのはどうしてだろう。その辺の説明記事は、誰も書かないなら書いてみたいなと思っています。

 

90日以内に売上1000円は難しくない?(利用規約より)

ところで、codocのサイトを見て気になったのが振込期限です。以下はFAQの説明ですが、売上から90日以内を目安に振込依頼を掛けろとあります。

振込期限

対象売上の決済がおこなわれた日から90日以内を目安におこなってください。

codoc | WEBメディアのためのコンテンツ販売サービス コードク

利用規約も見に行きました。以下はクリエイター向け規約の第5条ですが、やはり原則90日以内に振込依頼をしろとあります。

第5条 (代理受領と支払)

クリエイターはコンテンツを販売するにあたり、当社に代理受領権限を与え、当社はこの権限に基づいて購入者からクリエイターが設定するコンテンツの代金を受け取ることとします。

購入者の支払い義務は上記より履行され、購入者(ユーザーを含む)が当社へ代金を支払った時点で売買契約が成立するものとします。

当社はクリエイターが振込依頼を行った後、代理受領した代金から手数料を控除しクリエイターへ支払います。

振込依頼は対象売上の決済がおこなわれた日から原則90日以内とします。

codoc | WEBメディアのためのコンテンツ販売サービス コードク

で、です。銀行振込が可能なのは、売上1000円からなんですね。

これって、90日以内に売上1000円確保しろってことですか?少額販売だと無理では??

FAQでは「目安」、利用規約では「原則」とあるので、なんらかの救済措置はあるのだと思います。あくまでcodocは購入者から代金を代理受領しているだけなので、90日が過ぎたからと言って、勝手に無効だ失効だとはしないでしょう。

でもざーっとあちこち読む限り、90日以内に1000円に達しなかったらどうなるか書いてないんですよね。どうなるの~?不安~。……いっそ自分でやってみるか?自分で書いた100円記事に、codocにログインしない状態で100円支払って、90日間待つ。

 

おわりに

最初はスペースの感想だけ書こうと思っていたので、だいぶとっちからった記事ですみません…。これ以上まとめるのは無理だなと諦めちゃいました…。飛ばしながらでもここまで辿り着いてくださった方はありがとうございます。

とはいえ、個人的にはcodocについてかなり詳しくなれたので良かったです。折角新しい機能ですし、なんらかの形でチャレンジしたいとも思います。でも、恒常的に有料販売するつもりはないのでご安心ください。引き続きのんべんだらりなお気楽な感じで書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。