安さと、私なりのエシカルファッション。新品を買わないことで、僅かにでも大量生産・大量消費にストップを掛けたい。
仕事服の半分以上は古着
突然ですが、私はよく中古の服を購入します。
先日、手持ち服の棚卸を行ったのですが、所有数は仕事服26着+家・休日服19着=計45着でした。(手持ちの服の数<2020年春>)
この45着を「新品で買ったか?中古で買ったか?」で仕分けると、計45着のうち新品29着:中古16着と3割以上を古着として購入。また、仕事服26着だけで考えれば、新品12着:古着14着と半分以上を古着で購入していました。
なぜ古着を購入するのか。安くていいものがあるから…は勿論なのですが、ずっと前に知った「エシカルファッション」を私なりに取り入れたいと思った結果でもあります。
エシカルファッションとは
「エシカル(ethical)」とは「倫理的な」「道徳上の」という意味の英単語です。直訳で「道徳的なファッション」、私は「人と地球にやさしいファッション」という訳し方がわかりやすくて好きです。
洋服を作るには、たくさんの材料と労働力が必要です。流行を取り入れるために過剰なほど作っては捨てたり、値段を安くするために低賃金で働かせたり…。そうではなくて「もっと地球環境や服の生産者のことを考えて、ファッションを選ぼうよ」という考え方、およびその考えに沿ったファッションを指すと考えています。
ブログに書こうと改めて調べたのですが、うん、説明が難しいですね。↑この辺が読んでいてわかりやすかったです。
私が「エシカルファッション」という単語に出会ったのは、大学生の頃です。
当時のバイト先(小売店)で、売れ残ったたくさんのお惣菜やお菓子を捨てなければならないことにショックを受けていた私は、「沢山仕入れては、売れなかったものを捨てる。そんなことが洋服業界でも起こっているのか」と悲しくなったことを覚えています。
そして、洋服の向こうにある材料や生産者のことを考えることで、大量生産・大量消費を抑制できる「エシカルファッション」に興味を持ちました。
エシカルファッションは難しい
さて、そうやって興味を持った「エシカルファッション」ですが、取り入れようとすると、これが難しいのです。
私が最も関心があるのは「大量生産・大量消費の末に捨てられる服がもったいない」ですが、上記の通りエシカルファッションが掲げる問題提起は多岐に渡ります。労働問題・環境問題…それらすべてを気にしていたら服が買えない!多くの問題に配慮したブランドもあるのですが、お値段が高い!!
「服は安く買いたいし、同じ服を5年10年着られるほど好みは一定じゃないし、よく買うユニクロってもろファストブランド。そもそもファッションにそこまで興味がないのに、服を買うのにそんなに考えてられるかー!」
と、一度は暗礁に乗り上げてしまったのでした。
古着で始めるエシカルファッション
そんなとき、「古着」に思い至りました。
古着は、一度誰かの手に渡ってから売られたもの。それを購入したからといって、新たに製品が作られることはありません。購入しても追加発注や増産とはならず、大量生産に繋がらない。
また、一度誰かに不要だと判断されたものであり、それを捨てずに活かすことはエコになります。一度消費されたものをもう一度使うことで、大量消費にも歯止めを掛けられるかも。もし買ってから失敗に気付いても、その服にとって2度目の消費だと考えれば、早めに消費してしまう罪悪感も小さくなるんじゃないかな。
…もちろん、私一人が古着を買ったところで、目に現れるような影響はないでしょう。だからといって「新品の服を買っては、何かと理由をつけてはたくさん捨てていく」そんな自分を許せるのか、というと…嫌でした。
幸いにもファッションへの興味は薄く、新品であることにこだわりがありません。
それなら、「大量生産・大量消費」に抗うかたちで、古着を活用していこう。服の生産に関する多数の問題解決には繋がらないだろうけれど、自分の関心がある分野・できる範囲内で「エシカルファッション」に取り組んでみよう。
そんな考えが、私の手持ち服の古着率を上げています。
…あ、もちろん、安さも大きな要因の一つですよ?愛用のリボンスカートは350円、ウールコートは4000円でしたから。
おわりに
私が古着を購入する理由について書いてみました。
ほんの僅かな影響…すらもないかもしれませんが、私なりに「エシカルファッション」を考え、できる範囲で行動に移そうとした結果です。
ぜひ「エシカルファッション」という考え方を、頭の片隅に置いてもらえたら嬉しいです\(^^)/