ポイントの価値も下がるな、と実感しました。
物価が上がるとお金の価値が下がる?
物価上昇が続いていますね。電気やガスは負担軽減施策が打ち出されているようですが、食費や日用品費は高止まりの状態が続いています。
物価が上がると、お金の価値が下がると言われています。同じ値段で買える物が少なくなってしまうためです。
例えば「これまで1000円出せばお米2kgが買えていた」のに「これからは1000円だとお米1.8kgしか買えない」場合、1000円で買えるお米の量が減ってしまいます。額面は同じ1000円なのに、その価値がお米2kgからお米1.8kgへと減少してしまう訳です。
「お金の価値が下がった」と感じる機会は少ない
とはいえ、普段の生活で「お金の価値が下がったなぁ」と思う機会って少なくないですか?
だって、上記通りにお米の物価が上がった場合、
- 2kg1000円→1.8kg1000円
になるのではなく
- 2kg1000円→2kg1120円
になることがほとんどです。「お米の値段が上がったなぁ」と思いこそすれ「お金の価値が下がったなぁ」とは思わないでしょう。
値段を変えずに内容量を減らす(板チョコやらカントリーマアムやら)場合もありますが、表面に明記されないために気付かず、思えば随分減っていた、となるばかり。「お金の価値が下がったなぁ」とは思わないでしょう。
ところが、最近「お金の価値が下がったなぁ」と思う機会がありました。
無印良品で使えるポイント500円分
私は無印良品のクレジットカード「MUJIカード」を持っています。誕生月に無印良品で買い物をすれば、翌月に500円分のポイントが貰えます。
誕生月翌月の3月、付与されたポイントを使って買い物をすることにしました。
カフェで使うと
無印良品にはカフェを併設した店舗あります。よーし、今回はカフェでご飯を食べるぞー!と向かった先。2023年3月9日付でメニューが変わっていました。(参考:Café&MealMUJIセットメニューがリニューアルしました | Blog | Café&Meal MUJI)
- これまで:選べるデリ4種+ご飯+みそ汁=1000円
- これから:選べるメイン1品+選べるミニデリ1品+サラダ+ご飯+みそ汁=1200円
大幅改訂で分かりづらいですが、改定点は
- 4品選べたおかずが、2品しか選べなくなった
- 固定おかずは葉物サラダ
- 価格が+200円
です。どう考えても物価上昇を受けての改悪ですよね…内容を悪くした上で価格が上がるのだから残念です。さて、ここで500円分のポイントを使用すると
- これまで:選べるデリ4種セットが500円
- これから:デリ2種+サラダセットが700円
となります。これまでならワンコインで満足感たっぷりのデリセットが食べられたのに、これからは700円で満足感も低め。
貰った500円でできることが減ってしまいました。
買い物で使うと
カフェではメニュー自体が変わったのでわかりづらいでしょうか。それでは、例えば買い物で使った場合。これまでポイントでした買い物だと
- 食べるスープ トマトの酸辣湯 390円
- 不揃いバウム チョコがけバナナ 150円
を合わせて買ったことがありました。合計540円ですが、ポイントを使って40円で楽しめました!
さて、この2品、どちらも最近値上がりしました。
- 食べるスープ トマトの酸辣湯 420円
- 不揃いバウム チョコがけバナナ 180円
合計600円です。これまでは100円以下の端数を払うだけでよかったのに…。
物価が上がる前より500円分のポイントでできることが減り、ポイントの価値が減ってしまいました。
おわりに
普段の買い物では「買いたいもの」が先にあり、「○○円で買えるもの」を考える機会は少ないと思います。だから「○○円」の価値を考えることも少ないのでしょう。ただ、「買いたいもの」より先に「○○円分のポイント」があると……物価上昇に伴い「○○円分のポイントでできること」が減っていることに寂しくなるばかりです。
バブルが弾けた直後くらいに生まれたので、物価が上昇することに不慣れでしたが、なるほど、こういうことなんですね。世の投資本が「預金だけではインフレリスクに耐えられない~」などと書く意味がやっとわかりました。まあ、昨今は銀行の破綻懸念も多くて、だからといって投資をすればいいわけでもないですが。
……あ。まず先に「○○円」の決まりがあると物価上昇の煽りを受けやすいなら、「遠足のおやつは300円まで」な小学生って今とても大変なのでは??