最近は毎月1回登っている高尾山のコースレビュー。2019年9月は稲荷山コースで登りました。
稲荷山コースとは
登りの場合、ケーブルカー清滝駅(ふもとの駅)の左側の登山口から始まるコースです。ふもとから山頂まで通しで登れるようになっています。
高尾山の主尾根とは別の尾根(南側)を通るとのこと。最初の階段は急&細めの道ですが、それ以降は基本的になだらか&広めの道となっています。あ、最後の階段も急です。
コース案内では「(高尾山のメイン登山道である)1~6号路+稲荷山コースのうち、一番ハードなコース」と言われていますが…そうなのかな??個人的には「広くて歩きやすい」という印象が強いです。日差しが明るくて登りやすいコースだと思います。
「稲荷山コース」というコース名は、途中に稲荷山を経由して登るためです。
稲荷山コースを歩いてみた
ケーブルカー清滝駅の左側に入ります。
左側に逸れてすぐ、ここが登山口です。
私はいつもこの「山火事に注意」ののぼりを見ると「稲荷山コースに来たな~」と思います。ちゃんと標識もあります。
ちなみに左側に逸れてそのまま道なりに進むと6号路の登山口に着きますよ。
登山開始。
階段は結構急。
5分くらいで稲荷社に着きます。「旭稲荷」と書いてありました。
その後ろに小さな祠もあり。お参りしてから進みます~。
この辺は花もちらほら。ヤマホトトギス…だと思います。
階段が終わるとこんな感じの土&木の根の道が続きます。
登山口から30~40分ほど登って展望台&あずま屋に到着。
展望台からの眺めはこんな感じ。まだ中腹なのに眺めがいいです。
ちなみにこの展望台がある場所が「稲荷山」の頂上です。…何も標識がないので毎回自身が無くなりますが、少し小高くなっていますし、山地図と見比べるとたぶんここ。すこし休憩してから進みます。
ここから道はかなり広くなります。普通の道でも4人くらい横並びできそうなところもありますし、
広場のように開けている箇所もちょくちょくあります。広場も木の根がいっぱい。笑
ちょっとした木道を通り、
平らで開けた広場に出たら道が分かれています。稲荷山コースはまっすぐ。
右は6号路に通じています。
左側の道は「高尾林道 ふれあい館」との標識がありますが…行ったことがなくて現状わかりません。
さて、まっすぐ進むと、土がぬかるみだします。晴天続きの日に行ってもこのような粘土質で滑りやすいような地面になっています。
以前前日に雨降ったときに行った際は足元ぐちゃぐちゃでした…。一応やばそうなところには土嚢が敷いてあったり、対策はありますが、天候不順時は注意です。
同時に道は狭く、他の登山道と同じ感じになります。
登山者が多くて上り下りのすれ違いもありますが、お互い譲り合いつつになります。それでも他よりは広いので、すれ違いやすいですが。
で、こんな感じの短い木道を過ぎると
最後の階段です。200段あるそう。
ちなみに右と左に伸びるのは共に5号路です。頂上付近をぐるりと円を描くように周回する5号路は、進むと別の登山道に出ることができます。「200段の階段を登りたくない!」という人は、5号路を通って別の上り坂を選ぶこともできます。
延々と階段です。でも慣れると一気に登れますよ~。
あとちょっと。
石階段を少し登って。
頂上です。到着!
稲荷山コースまとめ
1.広くて明るい道
先述の通り、基本的には広くて明るい尾根のうえを進みます。最初の階段と、道がぬかるみ出して以降の道は狭めですが。大人数で遠足・ハイキングに行く場合にはおすすめ。実際、人が多くても道が広いので圧迫感もない。
ハードなコースと言われていますが、慣れもあってかそんなにきつくは感じないです。山登りなんて十年ぶり!みたいな家族を連れて行ったときも登れていました(街中で5㎞先の隣町まで歩いていく健脚な家族ではありますが)。
2.高尾山口駅から山頂まで行ける!
たくさんの登山道がある高尾山ですが、ふもとにある京王線高尾山口駅から、山頂まで一気に登れるコースは意外と少ないです。
一般的な登山道である1~6号路と稲荷山コースのうち、ふもとから山頂まで続いているのは1号路、6号路、稲荷山コースのみ(6号路は最後に5&1号路に合流するので微妙ですが、ほぼ上まで続いているということで)。あとは何らかの方法で山の中腹まで行ってから始まったり、同じ標高あたりを周回するコースです。
そのため、一気に上まで行けるコースは貴重かと思います!
3.花はあまり見当たらないかも?
今回、あまり花を見つけられませんでした。最初の階段付近と、6号路への分かれ道がある広場以降にはちらほらあるくらい。9月という季節的な問題かもしれませんが…。
おそらく開けた道を歩くので、コース脇の植物を見つけづらいのかもしれません。例えば3号路や4号路はほぼ常に片側に斜面があるので、その斜面に咲いた花を見つけやすい。
ただし春は桜が咲いてお花見コースとなるようです(*´∇`*)
4.やや単調
見どころと言えば最初の展望台くらいで、あまり観光スポットと呼べる場所はありません。1号路のような各種観光スポット、6号路の琵琶滝や飛び石といったアクティビティ感を求める人にはやや単調かもしれません。木々に囲まれたハイキングコースを歩きたい人にはお勧めです。
個人的には登りで使うのが好きです。下りは「一刻も早く降りたい!」という気持ちになってしまいがちで、そんなとき目印ともなる観光スポットやアクティビティスポット、また道脇に咲いている花などがないと、単調で下るのがつまらないと思ってしまいます。
終わりに
明るい林の中を進むこのコースは、ちょっとしたハイキングにぴったりだと思います。木の根やぬかるみを越えて行く場面もあり、それなりの服装(最低キャンバス地ではないスニーカー&ズボン)が必要ですが、楽しめると思います。
今回は秋のはじめということで、あちこちにきのこがありました🍄
これまで街中で生えるきのこに季節を感じたことはありませんでした…公園の切り株とかいつでもきのこが生えていますし。でも、きのこは秋の味覚と言われるように(食べませんが)、確かに秋のものなんだな~と実感したハイキングでした。