日本橋、眼鏡橋、錦帯橋。特別橋が好きでもないのに、いつの間にか行っていた。

日本三名橋を制覇!
「日本三大○○」ってありますよね。日本三景(松島、天橋立、宮島)、日本三名園(兼六園、後楽園、偕楽園)、日本三大祭(祇園祭、天神祭、神田祭)――。
その中に「日本三名橋」という、名高い橋を3つ上げたものがあります。諸説あるそうですが、一般的に以下の3つを指すのだそう。
- 東京都中央区「日本橋」
- 長崎県長崎市「眼鏡橋」
- 山口県岩国市「錦帯橋」
私は特に橋好きではないのですが、2025年3月の長崎旅行で「眼鏡橋」を見て来ました。2025年12月は広島旅行のついでに「錦帯橋」へ。そして東京在住の私にとって「日本橋」はたまに通り掛かるスポット。
――あれ!?日本三名橋制覇してる!?
ということで、日本三名橋行ってきたよレボ(?)です。
※橋好きではないので、文句も多め
日本三名橋レポ
1. 東京都中央区「日本橋(にほんばし)」

【立地】★★★★☆
【景観】★☆☆☆☆
【歴史】★★★★★
【周辺】★★★☆☆
東京駅から徒歩10~15分ほどと、都心のど真ん中にある立地抜群の橋です。
もともとは江戸時代1603年に架けられた木製の橋だったそうですが、その後何度も架け替えを実施。今の日本橋は1911年に架け直され、100年以上経っています。歴史ある橋なんだなぁ。橋の長さは49m。石造のがっちりした作りで、自動車がびゅんびゅん走ります。
最初の写真は、道路から少し降りた場所から撮った写真。道路に戻って引きで撮ったのが下の写真です。

信号の向こうに「日本橋」と書かれたプレートがあります。遠目に見ると「この薄緑色が日本橋?」と思いますが、この薄緑色は首都高です。

緑色が首都高、その下の黄色で囲まれたところが日本橋。最初の全体像は、青色矢印のように一度道路から降りないと見れません。
首都高が覆い被さる歴史ある橋。う〜ん、趣がない! 日本橋が日本三名橋のひとつなのは、景観や造りではなくその歴史なんだろうと思います。しかし、ここまで景観を捨てていいものか。おまけに、全体像を撮ろうと道路から降りて水面に近付いたら、下水っぽい臭いが漂ってきました。う〜〜ん、東京の川!!

欄干にある獅子や麒麟などの像、オレンジ色の明かりが灯るランプはかっこいいです。また、ここは過去の道路法で道路の始点となる「道路元標」の場所でもあったそうで。東京市(当時)の「東京市道路元標」が見られます。

景観が良いとは言えませんが、東京駅から近く、目の前には日本橋三越(本館は重要文化財)、振り返れば日本橋高島屋(重要文化財)。お買い物や観光のついでに一目見ておくにはいいのかも。
2. 長崎県長崎市「眼鏡橋(めがねばし)」

【立地】★★★☆☆
【景観】★★★★☆
【歴史】★★★☆☆
【周辺】★★★★☆
長崎駅から路面電車やバスに乗って15分ほど。徒歩でも15分と、中心部から訪れやすい場所にあります。
眼鏡橋は現存最古のアーチ型石橋の一つ。橋の長さは22m。川面に移る影がメガネに見えることからこの名前がついたと言われるそう。たしかに、遠くから見ると水面に反射した光が、きれいな丸ふたつになっていて、メガネっぽい形に見えます。


眼鏡橋は、1634年に興福寺(長崎市)の禅師・黙子如定が架設したとされているようです。1982年の長崎大水害で一部崩壊しましたが翌年復元。当初の江戸時代から石造りだったので、一部当時の石材が残っているっぽいです。すごい!国の重要文化財です。
上の写真は同じ中島川に架かる一つ手前の橋から撮りました。この辺りにはいくつか石橋があり、中島川の石垣や石畳の遊歩道など、のどかな雰囲気があって良かったです。ぷらぷら歩いているだけで趣があっていい。
普通の街中にある小ぶりな橋は、周りが豪華なビルばかりの日本橋や、雄大な自然の中にある壮大な錦帯橋と比べると、正直見劣りはします。ただ、この散策に適した穏やかな雰囲気は、個人的にとても好みです。

3. 山口県岩国市「錦帯橋(きんたいきょう)」

【立地】★☆☆☆☆
【景観】★★★★★
【歴史】★★★☆☆
【周辺】★★★☆☆
この迫力ある景観!長さ190mの五連アーチ橋!でかい!! 橋の長さは日本橋が49m、眼鏡橋が22mだったことを振り返ると、日本三名橋の中では飛び抜けて大きな橋であることがわかります。
遠目に見ると壮大さが目立ちますが、近くに寄ると、特に河辺に降りて下から覗くと、その緻密さに驚きます。すごい。

江戸時代に岩国を治めることになった吉川家が、山の上に岩国城を築き、その下に城下町を作るために架けられた橋で、完成は1673年。美しい橋として江戸時代中期以降から評判で、数々の絵師によって描かれていたそうです。パンフレットで歌川広重の描いた錦帯橋の絵を見ましたが、思った以上にばっちり五連アーチの橋が描かれていて驚きました。
1950年の台風で流失&3年後に掛け直され、さらに2004年に架け替えされたのが今の錦帯橋です。

壮大で歴史ある橋ですが、それ故にアクセスが悪いです。JR広島駅=電車50分=JR岩国駅―バス20分―錦帯橋バス停。いや、まあ、岩国錦帯橋空港という空港があり、そこからは近いんですけど…他2つと比べると、街の中心部からの遠さが目立ちます。
そしてアクセスが悪いということは、周辺観光も小規模ということ。岩国城とその城下町は、いかにも”地方の小さな観光地”といった雰囲気で、意識して意欲的に楽しまないと時間が余ります。吉川公園の紅葉と、神社仏閣は雰囲気があって良かったな。

おわりに
ひとえに「日本三名橋」と言っても、その特徴は様々でした。
- 東京都中央区「日本橋」…東京都心で立地◎ 道路元標に歴史を感じ獅子の像やランプが荘厳。上を走る首都高&ドブ川の臭いが趣無さすぎ。
- 長崎県長崎市「眼鏡橋」…写真映え◎ 橋単体ではそこまでパッとしないけど、アクセスや周辺環境も良く大きなマイナス点がない。
- 山口県岩国市「錦帯橋」…壮大な景観が◎ 意外と緻密な造りも見えて楽しい。他2つと比べるとアクセスが悪く、周辺観光もイマイチ。
色々文句も付けましたが、昔から多くの人に見事な橋だと評価されてきた橋たち。日本には数多の橋があることを考えると、すごいことなんでしょうね。
こうなってくると、他の「日本三大○○」も気になってきました。「日本三景」なら、松島と宮島には行ったことがあるので、今度は天橋立に行ってみようかな? 昔の人も、こういう楽しみ方をしたのかなぁ。