高校1年生の英語の記憶。 今週のお題「夏休みの宿題」

今週のお題は「夏休みの宿題」です。
一番に思い出すのはやはり自由研究・自由工作。今でこそ自分で色々作ったり、調べてまとめたりするのは好きですが(じゃなきゃ7年もブログ書いてない)、小学生の頃はまるで興味なし。近所で咲く花を図鑑にしようとして5つくらいで挫折したり、小石に絵の具で絵を描いた謎の工作でお茶を濁したりしていました。
しかし、もっと強烈な、今でも少し心臓がきゅっとなる思い出があります。
それは高校1年生の時の英語の宿題です。
グラマー(英文法)の先生が怖かった
高校生の時、英語の授業は2種類ありました。『リーダー(読本)』と『グラマー(文法)』です。
※思い出せなくてネット検索しました。うわ~!そうそう『グラマー』! 懐かしい響き!!今の学習指導要綱は別の分け方なので、年齢がバレるらしいです。
それぞれ担当教員が異なり、『グラマー(文法)』はかなり厳しい女性の先生が担当されていました。厳しいというか、変わり者というか。紙の辞書至上主義で、授業中の電子辞書利用は禁止。高校指定の辞書は2種類ありましたが、その一方(ジーニアス英和辞典)を偏愛しており、ことあるごとに褒め讃えていました。もう一方を購入した私は肩身が狭かった…。
そして、授業中に差されて間違えると「なんでこんなこともわからないのォ~?」「ちゃんと予習してきたァ~?」と独特の口調でチクチクいびられます。英語・国語系の授業は予習必須でしたが、他の科目は適当にやる子も、グラマーだけはちゃんとやって来てたな…。
そんなグラマーの授業の、夏休みの宿題。
「チャート式新総合英語(※英文法の参考書)1冊全部やってこい」
8月中旬から半泣きでやった問題集
チャート式新総合英語って分厚いんですよ。いま検索したら576ページあるらしいですよ、私が使ったと思われる六訂版って。
しかも「基本事項から入試対策まで、幅広くカバーする安心の参考書です。」らしいですよ、当時高校1年生の夏なんですけど。
↑懐かしさと共に胃がじんわりと重くなる表紙……。
明らかにヤバい宿題なので早く始めればいいものを、なんだかんだと先延ばしにしてしまいました。8月に入った辺りから内心「ヤバいヤバいヤバい…」とナーバス状態なのに、何故か手を付けられない矛盾状態。
8月20日くらいでしょうか、迫り来る焦燥感にとうとう決心して取り掛かりました。そこからずっっっと、ひたすら問題を解いていた気がします。「8月31日までに終わらないかもしれないこと」「終わらなくてグラマーの先生に怒られるかもしれないこと」が怖くて怖くて、心臓バクバクだし吐き気はするし半泣きだし、この手の震えがなければもう少しスムーズに問題が解けるのに……といった状態でした。
幸いにして、夏休み中に最終ページに辿り着きました。8月27日頃だったかな。解放感と安堵感がすごかったです。
そして、ここまで必死に取り組んだ宿題でしたが、9月最初の授業では特段ノートなどの提出は求められなかった気がします。または、提出したけれど何のリアクションもなかったか。あんなの絶っ対に終わらなかった人がいるはずなんですが、授業で誰かが怒られていた記憶もありません。いいことではありますが、拍子抜けの結果でした。
焦りまくった夏休みの宿題からの学び
生きた心地のしない1週間でしたが、学びもありました。
- ①私は先延ばし癖があるものの、期日に間に合わないことを過度に恐れるタイプの人間である。
- ②締切が近付くと「間に合わないかもしれない不安感」から作業効率がガタ落ちする。
- ③焦り出すタイミングが早い。夏休みの宿題で言うと、8月31日に焦るタイプではなく、8月20日くらいにこの世の終わりレベルで焦る。
この中で「先延ばし癖」は、ほぼプライベートのみに現れます。仕事は早め早めのタスク処理✨しかし、その他はバッチリ継続中で、むしろ社会人になってからひしひしと痛感しています。
普通の人が「締切当日に間に合えばいいよね」と捉えられる仕事を、私は(ものにも寄りますが)1週間前~2日前には完成していないと「ヤバいヤバいヤバい…」となるという…。
ただ、この①②③の特性を知れたので、間に合わないかもと焦っても「いつものアレだな。先走りすぎてるだけだな」と深呼吸できます。
また、複数人で作業する際は、自分が早め早めに作業したがる人間だと理解しておくことで、他の人を過度に急かさないようセーブできます。
三十路の仕事の仕方が、高校生の失敗談を活かしているなんて、人生なかなか不思議なものです。
おわりに
先延ばし癖はあるものの、一度ひどい思いをしたことで、ここまで無謀な先延ばしはしなくなりました。大学の卒論も、締切のだいぶ前に提出しましたし。
後になって振り返れば、「高校生の時にやらかしておいて良かったな~」と思える出来事ですね。
しかし、書いてはみたものの、本当にチャート式全ページが範囲だったんですかね? さすがに570ページは多すぎない? 死にそうな思いをした記憶が強すぎて、本当は半分だったのを捏造してる? でも、半分だったらあそこまで焦っていないはずなんだよなぁ…。
「高校1年生が丸1週間掛けないと終わらない宿題が出た」ということで、もし間違っていてもご容赦ください。