コロナ禍ではむしろ推奨されていたのだけれど。今週のお題「何して遊ぶ?」
「お休みは何をして過ごしたの?」
休暇明けの職場で問われるこの言葉。雑談の内容としては割とポピュラーな話題ではないでしょうか。GWに限らずお盆や年末年始、果ては月曜日が祝日の3連休明けにも聞かれることがあります。
そこまで真剣に興味があるわけではないのでしょう。部下や同僚と交流を図るための何気ない雑談の一つです。それに対する、多くの場合の私の回答。
「えっ…あ~家でゴロゴロしてましたかね…ハハ…」
私はこの質問が苦手です。
コロナ禍では聞かれなかった
新型コロナウイルスの蔓延は、大変なことやしんどいことも多くありましたが良かったことも少しだけあって。それは”職場の飲み会が無くなったこと”と”休日は家に引き籠るのが正しい風潮になったこと”だと感じています。
「このご時世じゃどこにも行けないよね」「ほんとですよね~」から進まない会話は、そもそもインドア派の人間にとっては大変有難かった…!家で過ごすことの正当性!!自分たちの時代が来たぞ、と思ったインドア派は私だけじゃないはず。
ところが新型コロナが落ち着いてきて(それ自体はとっっても良いこと。特に事態の収束に努めて下さった医療従事者の皆様には感謝しかない)、また「お休みの間は何をしていたの?」の質問が復活してきました。
世の中そんなアクティブな人間ばっかじゃないぞ!
まずは「よっしゃ連休!旅行行くぞ!!」「動物園行くぞ!!」ってアクティブな人間ばかりじゃありません。どうして世間は休日にお出掛けする人種がスタンダードなんでしょうか…経済が回るから……それなら仕方ないですね……。
よしんば行きたいと思っても、体力と気力がついていきません。生活圏外へのお出掛けや、近場でも人と会って話した翌日は、終日布団に沈むこととなります。ぐったり。ずっとスマホか本を読んで過ごします。
「気になってた近所のカフェに行ってみた」なんて程度でも、引き籠りがち人間には大きな出来事になりますが……。連休の間にしたことにしては小さすぎて「それだけ?」となりそうで言いづらい。
「録り溜めたドラマを消化する」「気になってた映画を一気見する」といったインドア派もいることでしょう。良いことです。やりたいインドア趣味があって、それを職場で口外できるのは。
口外できない趣味ってあるじゃないですか。別にアングラとかじゃないですよ。例えば私はブロガーであることをリアルで言っていないので、「ブログ記事を5本書き溜めてました!」なんて言えません。
完全に何もしなかったわけじゃないけど、大きなお出掛けはしていないし、小さなお出掛けは話題にしづらいし、口外したくない趣味は黙るしかないし…。結果として、コロナ禍を脱した今となっては言いづらい「ゴロゴロしてました…ハハ……」と言うしかないのです。
おわりに:一人暮らしを始めて一つできた
聞かれるたびに内心困っていたこの質問ですが、一人暮らしを始めてから言いやすい出来事が一つだけできました。
「実家に帰ってました」
実家もアパートも東京都内。やろうと思えば仕事帰りにそっち帰るね!もできないことはない距離なので、長期休みはちょこっと帰ったりもします。この「実家に帰ってました」はとても便利。「実家」がつくだけで「ゴロゴロしていた」にも何故か正当性がでますし、それ以上の追及を受けません。なんなら「一人暮らしって大変だよね」などと、連休の内容とは違う方向へ会話を持って行くことも可能です。
「今週のお題」を見て「うおーはてなさんにも聞かれてしまった」と思いました。職場じゃないから取り繕わなくていいし、ブログ記事を書いて過ごしましたも可能ですけどね。とりあえずは入手した模範解答:「どこかで実家に帰る予定です」。