とうつきの備忘録

地味OLの備忘録。ゆるミニマリストな暮らしと、ものづくりと節約。

マスクゴムが売り切れ。代用可能な紐を検証。

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ガーゼマスクを作りたくても、マスクゴムが売ってない。そんなとき代わりに使える紐はないか、実際に作って検証しました。平ゴムでも、なんなら普通の紐でも結構使えます!

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手作りマスクに必要な材料

ガーゼマスクを手作りしたい。そんな時に必要な材料となるのが

  • ダブルガーゼなどの生地
  • マスクゴム

の2つです。

マスクゴムとはマスク用の細くてやわらかいゴムのこと。ウエストゴムのような固く平たい平ゴムや、輪ゴムのように伸縮性のありすぎるゴムでは、耳が痛くなってしまいます。

 

マスクゴムが売り切れ。代用可能なものは?

ところが、マスク不足の昨今、手芸用品店ではマスクゴムも売り切れが続いています。

そこで、「市販のマスクゴムの代わりになるもの」を考えて、ガーゼマスクを作ってみました。実際の使い心地をまとめます。

 

0.検証の条件

  • マスクゴムの代わりになりそうなものを探して、実際に作ってみる
  • 片道1時間半の通勤時に使用して使い心地を確かめる
  • 作成するマスクは下記リンクのどちらか

www.tou-memo.comwww.tou-memo.com 

  • 必要な紐の長さは、マスクの片側で30cm~。マスク1つを作るのに計60cm~必要(普段小さめサイズのマスクを使用する私の場合)

 

1.使い捨てマスクのゴム

はじめに、多くの方が考えるだろう「使い捨てマスクについているゴムの部分、再利用できないかな?」をやってみます。

まずは使い捨てマスクのゴムを根元から切り取ります。使用後のものを使う場合は、マスク本体は即ゴミ箱へ、ゴムは石鹸で洗ったあとよく乾かします。

これをマスク2つ分、計4本のゴムを集めました。

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2本ずつ結んでまとめます。

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これをガーゼマスクの両サイドに通して…

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ゴムを結べば完成です。

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普通のマスクゴムで作成したときは、この結び目をマスク生地のなかに隠すのですが…。この作り方だと片側に結び目が2つあるので、片方は外側に出てしまいますね。

【メリット】

  • 元々マスクに使われていたゴムなので、使い心地に違和感は全くなし
  • よくフィットするし、耳も痛くならない

【デメリット】

  • 結び目が外側に出ているので、不格好だと気になる人はいるかも(私は全く気にならない)

【その他】

  • 今回は片側につき2本使いましたが、使い捨てマスクによっては思ったよりゴムが短いこともあるかも。自分に必要な長さをよく確認する必要がありそうです。
  • 2020年3月5日追記:片道1時間半の通勤ではぴったりでしたが、8時間の勤務中に着けたら、すこしキツかったです。長時間の着用には、片側を2.5本分とゆるめにした方がいいかも

【片側2.5本でゆるめに作る場合:2020年5月6日追記】

①使い捨てマスクから切り取ったゴムを、5本用意します(使い捨てマスク3個から切り取るイメージ)

②うち1本を半分に切り分けます。

③半分に切り分けたゴムの両端に、丸々1本分のゴムを結びつけます

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④半分に切り分けた部分がマスクの布地の中に入るよう、ゴム通しで通します。

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⑤反対側も同様にゴムを結んで通し、顔の大きさに合うようにゴムを結べば完成です。

2.平ゴム(8コール)

お次はよく見かける平ゴム。平べったくて、パジャマのウエストや、スモックの袖口に入れるやつです。幅のサイズが色々あって、用途によって選べます。

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今回は右側の「8コール」を使用。コール数については裏面にこんな説明がありました。本当は4コールか6コールくらいがいいのでしょうね。

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楽天市場では、検索すると平ゴムなどのマスクに使えそうなゴムも売っていそうでした(2020年5月6日更新)


 

長さ30cm×2本で計60cmほど。ただし、最初は長めに切るか、切らない状態で一度結んでみることをおすすめします。あと少し長さが足りずにキツイ…となると残念ですから。

作り方は普通にガーゼマスクを作って、マスクゴムを通すときに、平ゴムを通すだけ。

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端を結んで…

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ガーゼ生地のなかに隠せば完成です。

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なお、ゴムの幅が広いので「なかに通すのではなく、マスクに直接縫い付けてもいいのでは?」と思うかもしれません。が、これはマスクのフィット感がダウンするのでおすすめしません(経験済み)

【メリット】

  • フィット感はまぁまぁ。頬のフィット感があるのが◎
  • 手に入りやすい。100均にも売っているくらいメジャー。元々の種類と数が多いので、欠品の恐れは低いかも

【デメリット】

  • マスクゴムより固いので作成時の長さ調整が難しい(少しでもキツいと耳が痛くなりそう、でもゆるすぎるとフィット感が△)
  • 見た目がいかにも「マスクゴムがないから別のゴムで作った」感がある

 

3.伸縮性のない紐

むしろゴムじゃなくてもいいでは…?と思い、ただの紐でも作ってもみました。

用意したのは太さ5mmほどのコットン製の紐。

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これなんて言うんだ…?と思い調べてみたら「スピンドルコード」というそうですね。

スピンドルコードとは組み紐(ひも)のことで、パーカーのフードやスウェットパンツのウェストによく使われている紐のことです。

スポーツテイストの少ないスピンドルコード | 公式 | 株式会社クロップオザキ スタッフブログ

そうそう、パーカーのフードに使われていそうな紐のちょっと細いやつです!これを使います。

長さは長めの40cm×2本の計80cmで。

普通にガーゼマスクを作って、紐を通します。端を結んでガーゼ生地のなかに隠すまでは一緒。

ここで、マスクをフィットさせるために紐の一部を「わっかを作って片方の紐を引くとほどける結び方」にします。これ↓

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これも名前がわからなかったので調べたら「引き解け結び」というそうですね…!

引き解け結びの結び方手順【図解説明】

詳しいやり方は↑サイトに載っていますのでご参照ください。

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このわっかの部分で長さの調整をします。ゆるめにしておいて耳にかけ、その後わっかを大きくすることで紐を絞って、フィットさせます。

【メリット】

  • 手に入りやすい!ある程度太さのある紐なら大体使えそう。紐がなくても、例えば布を裂いて端を処理すれば紐になるので、一番なんとでもなりそう。
  • 引き解け結びによる長さ調整は思ったより機能した。ちゃんと耳にぴったりの長さにできる

【デメリット】

  • 頬部分のフィット感が低め。頬のフィット感は「ガーゼ生地のなかのゴムが後ろに引かれる」ことでできるようなので、紐だと微妙なのかな。
  • 今回の紐はコットン製なので、洗濯したあと乾きづらかった。特にガーゼの中に隠した結び目…。せめて化繊の紐にすればよかった?

【その他】

  • 結び目が大きくなりがち。紐にもよるけど、ゴムの通し口を1cmではなく1.5cmほどあけた方がよい。1cmのまま作ったので結び目が通らないかと焦った…。

 

マスクゴム代用品:検証結果

使い心地

使い捨てマスクのゴム>平ゴム(8コール)>伸縮性のない紐

です。使い捨てマスクから切り取ったものであっても、やはりマスク用のゴムの使用感は花丸です。程よく伸びるのに耳が痛くならない、肌に触れることを前提としたゴムだと実感しました。

平ゴム(8コール)はフィットさせようとすると耳が痛くなりそうなのが微妙。もっとコール数が低ければいいのかな。伸縮性のない紐は頬のフィット感がもっとあれば…長さ調整によって耳が痛くならないのは◎でした。洗濯時の乾きやすさから「平ゴム(8コール)>伸縮性のない紐」としました。

見た目

使い捨てマスクのゴム>伸縮性のない紐>平ゴム(8コール)

です。結び目が見えるとは言え、やはりマスク用に作られたゴムが一番違和感がありません。

平ゴム(8コール)はいかにも「マスクゴムがないから代用しました」感が気になりました。伸縮性のない紐は、そういうもの(引き解け結びで調整するマスク)だと思えば、個人的に違和感はないです。

手に入りやすさ

伸縮性のない紐>平ゴム(8コール)>使い捨てマスクのゴム

でしょうか。伸縮性のない紐は、あえて紐を買わなくても、そこら辺の紐で作れるということなので1位です。ある程度の太さがあって耳触りが良ければ、パーカーの紐でも、リボンでも、布を裂いて作った紐でもいい、すごい。平ゴムはまだ手芸用品店に売ってそうかな、ということで。使い捨てマスクのゴムは、今使い捨てマスクを持っている人に限られるのでビリにしました。

☆総合☆

使い心地と見た目は、使い捨てマスクから切り取ったゴムが圧勝です。これからガーゼマスクを作ってみたいと思っている方、いまお使いの使い捨てマスクのゴムを取っておくことをオススメします(使用したあとのゴムを切り取る場合は、よく石鹸で洗って、よく乾かしてくださいね!)。

ただ、平ゴムや伸縮性のない紐でも、十分マスクとして使えることがわかりました。特にただの紐でも作れることが分かったのは、個人的に大きかったです。

マスクゴムがなくても、代用可能な紐はいろいろある!ということで、今回の検証を終えたいと思います。 


 

おわりに:悲観しすぎず、普段の生活+αで

マスクゴムは手芸用品店から姿を消していますが、「ガーゼマスクを作ろうと思ったのに、すでに材料がない…!」と悲観することはないはずです。「使い捨てマスクがないならガーゼマスクを作ろう」と思ったように、「マスクゴムがないなら別のもので代用しよう」と考えてみれば、実験みたいで楽しいですよ。

マスクゴムに限らず、売り切れて困っても、そんなに悲観しなくていいと思っています。何かが無くても、別のもので代用できることはたくさんあるはず。そんな工夫も楽しめるくらいの気持ちでいるのが、精神的にもいいんじゃないかな。

手作りマスクの記事をいくつか書きましたが、私は「使い捨てマスクがないなんて…どうしよう(;_;)」という気持ちではなく、「使い捨てマスクがない?じゃあ作ればいいじゃん!私の手芸好きが火を噴くぜ~いやっふー!」くらいの気持ちで作っていました。楽しかったです。

悲観しすぎずに、「普段の自分の生活+手洗いうがい+人混みを避ける&人混みではできればマスク」くらいの気持ちで、「何とでもなるさ~!」と暮らしていきたいです。

☆アイキャッチ画像:無料デザインツールCanva(https://www.canva.com/)より

☆最終更新日:2020年5月6日(マスクゴム2.5本分の作り方を追記、リンク更新)