先日、トレッキングポール(ストック)を購入しました。ネットによれば「持ち運びにはザックの横についている紐を使えばOK」とのことですが、私のザック(リュック)は登山用ではありません。ザックの中に仕舞うこととして、中で動き回らないように紐をつけてみた話。
最初にまとめ
今回は本当に応急処置みたいな、ザックの入口にちょろっと紐を付けただけの工作です。でも、ザックを開けたときぐわんぐわん左右に揺れなくて済み、かなりいい仕事をしている紐だと思っています。
冒頭にも載せましたがこんな感じ。紐の片方にクリップを付けていて、ストックを抱えた反対側の紐をくわえることで固定します。
ストックを購入
先日、必要に駆られてトレッキングポール(以下ストック)を購入しました。ストックとは登山の時に使用する杖で、バランスを取りやすくしたり、膝が痛くなりにくくしたりするためのものとのこと。
私は最近山登りにハマっているのですが、好きなのはもっぱら高尾山などの低山。私にとってストックは必要ありませんでした。また、体を支えるための物であっても何かを手に持って山を登り下りするのは苦手そうで、ストックを購入することはないだろうと思っていました。
ところが5月下旬、尾瀬にハイキングへ行く1週間前のこと。「いつもなら必要ないが、今年は残雪が多く、ストックがないと滑って危ないかも」と一緒に行く方から言われました。雪の積もった坂道…。一緒に行く方に勧められたのに持たずに行って怪我をしたら面目ありません。購入することにしました。
幸いにも、近所のリサイクルショップでストックを発見!2本セット1600円で購入できました。
本来、新品のブランド物を買うと5千円、1万円とするストック。もし今後も使うとしても、1週間という短期間で長く使えるお気に入りのものを選ぶ自信はありませんでした。そんなわけで、安いものをお試しする気持ちで選択。それでも迷いに迷って購入を決めたのが、ハイキング前日。
問題点
ザックに入らない!
さて、急きょ購入したストックですが、家に帰って新たな問題に直面しました。普段登山の際に使っているザックの外ポケットに入れようと思っていたのに、思った以上にポケットが浅く入らない…!
こういうペットボトルを入れる外ポケットがあるじゃないですか。
ここに入るだろう、と入れてみたのですが…。
めちゃくちゃ飛び出るwww
ザックの2倍の長さがありません??これじゃ振り向く度に周りにぶつかる凶器です。どうもポケットの下が補強のためかがっつり縫われていて、外から見るより浅いポケットのよう。
登山用ザックなら、ストックを入れられるポケットになっていたり、固定するための紐が複数ついているようです。ただ、あいにく私はタウン用のリュックを登山用に転用しています。固定用の紐などついておらず、外側に収納することはできませんでした。
ザックの中に入れたらぐらぐら
外側に収納するのは諦めて、ザックの中に入れてみました。
うん、これならまだマシです。これでも結構飛び出して見えますが、背負うとちょうど頭頂部と同じくらいになり、違和感はありません。
ただ内側に入れているので、ザックを開けるとぐらぐら動いてしまいます。こういう感じで左側に沿わせて入れておきたいのに、
荷物をがさごそしているとぐらりと反対側に倒れてしまって邪魔。
家でならまだしも、出先で荷物を取り出すときにぐわんぐわん動くのは邪魔でしょうがないな、と感じました。
DIYと結果
固定するための紐をつける
内側に入れても動いてしまって邪魔。それならザックの中に紐を取り付けて、左側に固定しよう!と思い立ちました。この時点で出発当日、家を出る5時間前くらいです(笑)
イメージとしては、
- ザック内部に太めの紐を縫い付ける
- ストックを入れたあとその紐を結んで固定
- クリップなどがあると着脱便利
という感じ。家の押入れをがさごそ捜索すると、いい感じの紐とクリップを発見。このクリップで反対側の紐をくわえる形にすればいいかな?
とりあえずクリップを紐に固定。頑丈さ優先で、手持ちの糸の中でも太めの糸を使いました。
波縫いで1度□の形に縫い、その後真ん中に×を入れてがっつり固定。色の取り合わせも縫い目もぼろぼろですがご愛敬でw
そうしたらザックのどこに取り付けるかを検討します。ザックの内側かつ左側につけることは確定なのですが、前よりがいいか後ろよりがいいか、クリップをつけた方の紐はどれくらいの長さが必要か…。安全ピンで留めながらどこがいいかを検討しました。
最終的にはこの辺りに決定。安全ピンで留めています。
これをまた太めの糸で縫っていきます。
できました!あとは長すぎる紐を切って。
こんな感じで完成です~。
活躍してくれました
出発5時間前にふと思い立ち、急ごしらえで完成させた紐。DIYと言うのがおこがましいほど簡素な作りですが、ハイキング当日は無事活躍してくれました!
訪れた当時の尾瀬は、一部残雪のある坂道があってストック必須でしたが、基本的には雪のない平地。ストックを収納したまま歩く時間の方が長かったです。ストックをしまった状態でペットボトルを出すとき、脱いだ上着をしまうとき…いずれのザックを開けるタイミングでもストックが倒れてくることはありませんでした。
また、複数人で訪れたので、トレッキングポールの出入れはささっと行いたいと思っていました。今回はクリップで取り外しできるようにしたので、ストックの出入れのときにはさっと着脱可能。便利でした!
おわりに
DIYと言い切るには気が引けてしまう作り。それでもこれがあるだけで、だいぶ利便性が向上したのではないかと思います。
どうしたら便利か考えて、その場にある材料で、思い付きを形にしていく作業はとても面白いです。これからもこういった工作をしていきたいと思います!