スカートやズボンのウエストを、布地を切らずに詰める方法のまとめです。
ウエストサイズが微妙に大きい時、よくウエスト部分を摘まんで縫って詰めています。針と糸、安全ピンがあれば1時間程度でできますし、布地を切らないので万一失敗してもやりなおせる安心感からいつも同じ方法で詰めています。そんな自己流のやり方をまとめてみました。
「やり方」というほど大層なものではないのですが、ウエストを詰めたい方の参考になれば幸いです。
ウエストの詰め方・要点まとめ
- 必要なもの:布地と似た色の糸、縫い針。出来れば安全ピン又はまち針、指ぬき
- 詰める方法:簡単にいうと「ウエストを裏側から摘まんで手縫いで留める」
- 詰める場所:基本的に横か後ろ(目立たせない)
ファスナー、ボタン付近は詰めるの厳禁(上手く引っかからなくなる可能性あり)
出来るだけ左右対称に詰める(中心をずらさない)
- 試着:実際に縫う前に摘まんだ状態で試着する(出来れば大雑把に仮縫いで、面倒なら安全ピンで留めて)
具体例①オフィスカジュアルなパンツ
図解するとこんな感じ。
今回はここ(*1)を詰めます。横なので正面から見たときに目立ちづらいと思われます。真横にはもともと縫い目があり、さらにちょうど前ポケットがある部分なのでかなり目立ちにくくなるのではないでしょうか。左右対称になるよう両側を詰めます。
右側で詰めるのは2㎝。2㎝分を摘まんで中央1㎝のところで山折り、横に寝かせて折りたたみます。詳しくは下の図解をご覧ください。左右合わせると2㎝×2ヵ所で計4㎝詰めます。もとのウエストが65㎝だとしたら61㎝になるので結構細くなります。
まず仮縫いして又は安全ピンで留めて試着します。この時まち針を使用するのはやめた方がいいです。計3重になっているので生地が分厚く、まち針が刺さりにくい&ずれやすいので、怪我をしやすいですし微妙にずれてしまって本縫いした後にウエストがキツイことに気付いたりします…。
試着して問題なさそうなら、布地に近い色の糸で縫い留めます。波縫いで、四角を描くように縫っています。
左右両方を縫い終われば完成です。
布地が3重になっていて縫いづらい以外は、比較的簡単にできると思います。写真では細かく縫っていますが、もっと粗く縫っても止まるでしょう。
具体例②後ろゴム入りスカート
図解するとこんな感じです。
今回はここ(*2)を詰めます。本当は具体例①のように横を詰めるのが一番目立たないと思うのですが、今回は左横にジッパーがあります。ここは詰めてしまうとファスナーが上手く上がらなくなる可能性があるので厳禁。今回詰めるのもベルト通しの近く&ゴム入り部分との境目付近であり縫いにくそうだとは思いましたが、ファスナー横よりは何とかなりそうですし、目立たなそうなのでこちらにしました。左右対称になるように両側とも詰めます。
今回も右側で詰めるのは2㎝。但し今回は中央1㎝のところで山折りし、この根元を一旦波縫いしました(⇔具体例①では横に寝かせて折りたたんだ状態で縫う)。後から横に寝かせて縫うので最終的な形状は同じです。
なぜやり方を変えたのかというと、先述の「詰める場所がベルト通しの近く&ゴム入り部分との境目付近」が要因です。色々とごちゃごちゃした所を詰めるので一気に寝かせて縫うといらん所まで縫ってしまう可能性があります。ベルト通しを塞いでしまったり。また生地が厚くなるので縫いにくそうでもあります。よって今回は一旦根元を波縫いして詰める部分を確定させてから、目立たないように寝かせるという2段階方式にしました。
具体例①と同様に、摘まんだ状態で仮縫いして又は安全ピンで留めて試着します。
試着して問題なさそうなら、布地に近い色の糸で縫い留めます。まず摘まんだ部分の根元を波縫いします。
その後摘まんだ部分を寝かせて(今回は外側に寝かせました)、もう一度縫います。
左右両方を縫い終われば完成です。
こちらも左右それぞれ2cm、合計4cm詰めたことになります。
関連記事:太ったので解いてみた
終わりに
以上のように、結構簡単にウエストを詰めることができます。
ちょっと合わなくなったくらいだと新しいものを探すのは負担大、お直しに出すにはプチプラすぎる服ばかり。でも「太ったらまた着よう」とたんすの肥やしにするよりは、ひと手間かけてそのデザインが好き&似合ううちにたくさん着た方がいいと思います!生地を切らずに詰めるので、いざ太った場合でも、縫い跡は残るものの一応直せますし。もしゆるいスカートやズボンをお持ちの場合はやってみて下さい。
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更新履歴
2018.12.5 冒頭の文章を記事の概略がわかるよう修正・変更。
2019.6.2 解いてみた記事のリンクを追加